英国の老舗ブランド「Barbour(バブアー)」と聞いて、オイルを含んだ独特の風合いを持つコートやジャケットを思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし、最近は「ノンワックス」という選択肢もあります。
「オイルドジャケットとは何が違うの?」「ノンワックスなら洗濯できる?」「冬でも暖かい?」
そんな疑問を持つ人に向けて、ワックスとノンワックスの違いから、評判、手入れ方法、季節ごとの着こなしまで整理しました。
バブアーらしいデザインは好きだけれど、日常での使いやすさも大切にしたい。
そんな人が、自分に合う一着を選ぶためのガイドです。
バブアーのノンワックスとは?オイルドジャケットとの違い
バブアーを代表するのは、ワックスを染み込ませたコットン生地を使ったジャケットです。
一般に「オイルドジャケット」と呼ばれるものも、バブアーではワックスコットン製のジャケットを指していることが多く、独特の光沢や経年変化が魅力となっています。
一方、ノンワックスは、ワックス加工を施していない生地を使ったモデルです。
見た目が似ていても、触り心地や手入れの方法、雨への対応などには違いがあります。
ワックスとノンワックスの違いを比較
| 比較項目 | ワックス | ノンワックス |
|---|---|---|
| 生地 | ワックス加工したコットンなど | ワックス加工していないコットン、化学繊維など |
| 質感 | しっとりした独特の風合い | 素材によって軽やか、さらりとした質感 |
| 匂い | ワックス特有の匂いを感じる場合がある | ワックス由来の匂いはない |
| 雨への強さ | ワックス加工による撥水性 | 生地や撥水加工の有無によって異なる |
| 手入れ | 定期的なリワックスが必要になる場合がある | リワックスは不要。洗濯方法は製品ごとに異なる |
| 経年変化 | ワックスの状態や着用による風合いの変化を楽しめる | 色落ちや生地のなじみ方は素材によって異なる |
ノンワックスだから必ず軽い、ワックスだから必ず暖かい、というわけではありません。
着心地や防寒性は、生地の厚み、裏地、シルエットによっても変わります。
ワックスジャケットの匂いやベタつきは気になる?
ワックスジャケットを初めて購入する人が気にするのが、匂いやベタつきです。
ワックスコットンには独特の匂いや油性感があり、特にワックスを塗り直した直後は、触れた際にその特徴を感じやすい場合があります。
ただし、匂いやベタつきの程度は製品の状態や使用されているワックスによって異なります。
昔のオイルドジャケットのイメージが強いかもしれませんが、今のモデルは必ずしもそうとは限りません。
一方、ノンワックスにはワックス由来の匂いや油性感がありません。
通勤電車や室内での着用、ほかの衣類との重ね着を考える人にとっては、選びやすい理由の一つになります。
ノンワックスは雨に弱い?撥水性と防水性の違い
ワックスジャケットの特徴は、ワックス加工による撥水性です。
ただし、撥水性があることと、完全防水であることは同じではありません。
長時間の強い雨では、縫い目や開口部などから水が入り込むこともあります。
ノンワックスの場合も、撥水加工を施した製品や、雨に対応した機能素材を使用する製品があります。
つまり、ノンワックスだから雨に弱いとは一概に言えません。
購入時には「ノンワックス」という名称だけで判断せず、商品の素材表示や撥水・防水性能の説明を確認しましょう。
バブアーのノンワックスの評判は?後悔しやすいポイントも解説
ノンワックスを検討している人にとって、気になるのは実際の使い勝手でしょう。
特に、伝統的なワックスジャケットと比べて「バブアーらしさが薄れるのでは?」という疑問は、購入前に考えておきたい点です。
ノンワックスが評価される理由
ノンワックスの魅力として挙げられるのは、ワックス特有の扱いに気を使わずに着用できることです。
リワックスの必要がなく、ワックスがほかの衣類や家具に付着する心配もありません。
また、製品によっては軽い素材や柔らかな生地が使われており、普段着として取り入れやすい点も魅力です。
ただし、これらはノンワックス製品の一般的な特徴です。
購入者レビューでどの程度評価されているかは、個別に確認するのがおススメです。
ノンワックスを選んで後悔するのはどんな場合?
ノンワックスが合わない可能性があるのは、バブアー特有のワックスコットンの風合いや経年変化を強く求めている場合です。
例えば、着込むほどに生地の表情が変わり、必要に応じてリワックスしながら長く付き合うことを楽しみにしている人には、ワックスモデルのほうが魅力的に感じられるでしょう。
また、ノンワックスでも素材や仕様によって質感は異なります。
写真だけで判断すると、想像していた生地の厚みや光沢と違うことがあります。
購入前には、素材の拡大写真や着用画像を確認し、可能であれば実店舗で触れてみることをおすすめします。
ノンワックスは安っぽい?バブアーらしさは残る?
ノンワックスは、ワックスモデルの単純な廉価版ではありません。
バブアーらしさは生地だけでなく、コーデュロイ襟、ポケットの配置、チェック柄の裏地、モデルごとのシルエットなどにも表れています。
そのため、ワックス加工がなくても、デザインによっては十分にバブアーらしい雰囲気を楽しめます。
一方で、ワックスコットン特有の重厚感をブランドの魅力と考える人には、印象が違って見えるかもしれません。
「安っぽいかどうか」という評価よりも、自分がバブアーのどの部分に魅力を感じているのかを考えることが大切です。
バブアーのノンワックスは洗濯できる?手入れ方法を解説
「ノンワックスなら普通の洋服と同じように洗えるのでは?」と考える人もいるでしょう。
しかし、ノンワックスだからといって、すべての製品が洗濯機で洗えるわけではありません。
バブアーにはコットン素材のほか、ポリエステルやナイロンなどを使用した製品もあり、それぞれ適切な手入れ方法が異なります。
ノンワックスは自宅で洗濯できる?
まず確認したいのは、ジャケットの内側に付いている洗濯表示です。
洗濯機で洗えるもの、手洗いに対応するもの、水洗いできないものなど、製品によって取り扱いが異なります。
ノンワックスはリワックスが不要ですが、リワックス不要と洗濯可能は別の話です。
特に、裏地や芯地、撥水加工が施されている場合は、表地の素材だけで洗濯方法を判断しないようにしましょう。
バブアー公式も、ワックス製品とノンワックス製品では手入れ方法が異なるため、洗濯表示の確認を勧めています。
ワックスジャケットは洗濯機で洗ってはいけない?
ワックスコットン製ジャケットは、原則として洗濯機で洗えません。
洗剤や高温のお湯を使うとワックス加工が損なわれるため、バブアー公式では冷水を含ませたスポンジで表面の汚れを落とす方法を案内しています。
また、通常のドライクリーニングも推奨されていません。
ワックスジャケットを長く着用するためには、適切な汚れ落としと、必要に応じたリワックスが重要です。
ノンワックスはクリーニングに出せる?
ノンワックス製品のクリーニング可否も、素材や洗濯表示によって異なります。
クリーニング店に依頼する場合は、洗濯表示を確認してもらい、撥水加工や装飾部分があることも伝えましょう。
なお、ワックスジャケットについては、バブアー日本公式サイトが専門クリーニング店への相談を案内しています。
ノンワックスの撥水性を維持するには?
撥水加工が施されたノンワックス製品は、着用や洗濯によって撥水性能が低下する場合があります。
ただし、撥水加工の種類によって適切なメンテナンス方法は異なります。
市販の防水スプレーなどを自己判断で使用する前に、製品の取り扱い表示やメーカーの案内を確認しましょう。
バブアーのノンワックスは冬でも寒くない?
ノンワックスを選ぶ際、冬の防寒性が気になる人も多いでしょう。
ここで注意したいのは、ワックス加工の有無と暖かさは必ずしも一致しないことです。
ワックス加工は主に雨や風への対応に関わるもので、それだけで十分な保温性が生まれるわけではありません。
真冬にノンワックスを着るなら重ね着が重要
薄手のノンワックスジャケットは、秋口や春先には便利ですが、真冬に一枚で着るには寒い場合があります。
一方、裏地や中綿を備えた製品なら、同じノンワックスでも防寒性は変わります。
寒い季節には、ニットやフリースなどの中間着を組み合わせ、気温や着用時間に応じて調整することが大切です。
また、ゆったりしたシルエットのモデルなら重ね着しやすい反面、サイズが大きすぎると隙間から冷気が入りやすくなることもあります。
ライナーを付ければ暖かくなる?
バブアーには、対応するジャケットに取り付けられるライナーもあります。
ただし、すべてのモデルに取り付けられるわけではなく、モデルや製造時期、仕様によって対応状況が異なります。
ライナーの購入を考える場合は、ジャケットの商品番号と対応ライナーを確認しましょう。
また、ライナーを追加すると着用感が変わるため、重ね着したときのサイズにも注意が必要です。
バブアーはワックスとノンワックスのどちらがおすすめ?
ここまでの違いを踏まえると、ワックスとノンワックスのどちらが優れているかを一概に決めることはできません。
大切なのは、どのような場面で着たいのか、どんな風合いを楽しみたいのかという点です。
ワックスジャケットが向いている人
伝統的なバブアーの雰囲気を存分に味わいたい人には、ワックスジャケットが魅力的です。
ワックスコットン特有の質感や、着用によって変わる表情を楽しめるほか、リワックスや修理を重ねながら長く使うという楽しみ方もあります。
バブアー日本公式サイトでも、リワックスによって撥水性や耐久性を維持し、長く着用する文化を紹介しています。
一方、ほかの衣類へのワックスの付着や、定期的な手入れには気を配る必要があります。
ノンワックスジャケットが向いている人
ノンワックスは、バブアーのデザインを普段の生活に取り入れたい人に向いています。
例えば、通勤や買い物、街歩きなどで気軽に着用したい場合です。
ワックス特有の匂いや油性感を避けたい人、リワックスの手間をかけずに着たい人にも選択肢となるでしょう。
ただし、ノンワックスにもさまざまな素材や仕様があります。
購入前には、質感、重さ、洗濯表示、撥水性能を確認することをおすすめします。
素材が決まったら、次はモデル選び
ワックスとノンワックスの違いを理解したら、次に考えたいのがモデル選びです。
バブアーには、着丈やシルエット、デザインの異なる定番モデルがそろっています。
代表的なビデイル、ビューフォート、ボーダーにも、それぞれ違った魅力があります。
モデルごとの特徴や着丈の違いについては、別記事で詳しく比較しています。
関連記事: バブアー人気モデル比較|ボーダー・ビューフォート・ビデイルの違い
まとめ|バブアーのノンワックスは日常の使いやすさで選ぶ
バブアーのノンワックスは、伝統的なワックスジャケットとは異なる魅力を持つ選択肢です。
ワックスコットン特有の風合いや経年変化を楽しみたいならワックスモデル。
日常での扱いやすさや、ワックス特有の匂い・油性感を避けたいならノンワックスが候補になります。
ただし、ノンワックスだから洗濯できる、雨に弱い、冬は寒い、と一括りにすることはできません。
製品ごとの素材や仕様を確認することが、購入後の後悔を防ぐポイントです。
自分に合う素材を選んだら、次は着丈やシルエットを比較して、お気に入りの一着を探してみましょう。
この記事の位置づけ
この記事は「日々の選択を整える」というテーマの中の1記事です。
流行や習慣をどう生活に落とし込むか──その具体例として書いています。
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